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ヨーロッパ鉄道の旅18日目その4:ローマ(Rome)市内観光。ポルティコ・ディ・オッタヴィア(il portico d'ottavia)とマルケス劇場(Teatro di Marcello)
パンテオン(Pantheon)やサンタンジェロ城(Castel Sant'Angelo、Castle of the Holy Angel)を見てまわった記事はこちら。
前回の記事の最後の黄色っぽい建物はどうやらユダヤ人のシナゴークのようです。そこから歩みを進めることすぐに、遺跡跡地に到着。ポルティコ・ディ・オッタヴィア(il portico d'ottavia)という紀元前27年から23年にかけて建てられたアウグストゥス帝が妹に捧げた建築物なんだそうです。
この建物は一度火災かなにかで倒壊したそうですが、現存のものは203年に再建されたものなんだそうです。っていっても今にも崩れそうですね。鉄の足場が組まれているという事は、倒壊しないように補修工事が行われているんでしょうか??
ふと気がつくと遺跡が建てられている高さと、現在の建物が建てられている土地の高さが違っています。昔はもっと低い位置にあったそうですが、地震か何かで地面が上がったそうです。
円柱の遺跡を横目に見ながら遺跡の間を進んで行くと、前方にマルケス劇場(Teatro di Marcello)が見えてきます。
マルケス劇場(Teatro di Marcello)は紀元前13年の共和政ローマ末期からローマ帝国初期にかけて建設された古代の屋根のない劇場で、演劇や歌などの上演をローマ市民や旅行者が観覧できたそうです。そんな昔にこんな立派な建物が建てられていたなんて、ほんと信じられません。
一部は真っ白な外観をしています。ここが凝灰岩で作られたオリジナルな部分でしょうか??
一部は補修されていています。補修部分は一目瞭然ですね。
マルケス劇場(Teatro di Marcello)のすぐそばには比較的きれいな状態で残っている3本の円柱がそびえ建っています。なんの建物の一部でしょうか??まわりのレンガ作りの遺跡があるので何かの建物の一部だったんでしょうねぇ。
遺跡を通り過ぎた先にある大通りからのマルケス劇場(Teatro di Marcello)の全景。かなり大きな建物ですね。直径は111mもあって、収容観客数は当初1万1000名だったそうです。
さてここからは何処に向かいましょうか。南方向に見える茶色の建物はかの有名な「真実の口」があるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会(Santa Maria in Cosmedin)です。が、時間的に真実の口観光は厳しそうだったので、パス。
ってことで反対の北方向へ行くことに。前方の見える巨大な白い建造物はヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂(Monumento Nazionale a Vittorio Emanuele II)という1870年のイタリア統一の立役者、初代国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の偉業を称えて建てられた記念堂なんだそうです。
とりあえずそっち方面に向かいましょう。ふと気がつくと左に崩れた壁、右に崩れかけた土壁。どちらも遺蹟っぽく見えてきますねぇ。
ヨーロッパ鉄道の旅18日目その5につづく。
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2011/03/01 (Tue.) Comment(0) イタリア
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ヨーロッパ鉄道の旅18日目その3:ローマ(Rome)市内観光。パンテオン(Pantheon)とかサンタンジェロ城(Castel Sant'Angelo、Castle of the Holy Angel)とか。
バチカン市国(Vatican City)のサン・ピエトロ大聖堂(St. Peter's Basilica)のドーム(クーポラ)に登った時の様子はこちら。
バチカン市国(Vatican City)からローマ(Rome)に戻って、コンチリアツィオーネ通りをまっすぐに進むと、すぐに目の前にレンガ作りの要塞みたいな建物が目に飛び込んできます。
なんでしょ???っと思って見に行ってみると、「MUSEO NAZIONALE DI CASTEL SANT’ANGELO」と書かれています。
何かな??っと思って調べてみたら「サンタンジェロ城」というお城で、、ローマ帝国の皇帝でいわゆる「五賢帝」のひとりハドリアヌスが自らの霊廟として建設を開始し、アントニヌス・ピウス治世の139年に完成した建物なんだそうです。その時代時代によって要塞や牢獄、避難所などとして使用されていたようです。現在は博物館になっています。
皇帝ハドリアヌスといえば『テルマエ・ロマエ』に出てきたあの皇帝ですね。っていうかあれはフィクションですけどね(笑
中を見てみようとも思ったのですが、サン・ピエトロ大聖堂(St. Peter's Basilica)だけで頭がパンク状態だったのでパス。そうそう、このサンタンジェロ城(Castel Sant'Angelo、Castle of the Holy Angel)とサン・ピエトロ大聖堂(St. Peter's Basilica)は秘密の通路でつながっているそうです。両方の建物を要人達がこっそりと行き来していたんでしょうか??
サンタンジェロ城(Castel Sant'Angelo、Castle of the Holy Angel)の前には雰囲気のある白色の橋がかかっています。サンタンジェロ橋(ponte Sant'Angelo)というそうです。橋の上には、ベルニーニ自作の2体を含む10体の天使像の彫刻で飾られています。
サンタンジェロ橋(ponte Sant'Angelo)の途中からのサンタンジェロ城(Castel Sant'Angelo、Castle of the Holy Angel)の眺めが素敵。
対岸に渡って、川沿いに少し進むと、白い立派な建物が。「Court of Cassation」と言う名前のようです。ローマの裁判所でしょうねぇ。イタリア名は「Corte suprema di cassazione」です。威厳があって立派な建物ですねぇ。
そこから南方向へ。振り返ってみてもローマの裁判所(Court of Cassation、Corte suprema di cassazione)の存在感がすごいです。
ローマ市街の路地を横目にしばらく歩くと・・・、
今度はナヴォーナ広場(Piazza Navona)という場所に到着。紀元1世紀に造られた競技場が元になっているそうです。日本人がいっぱい。
中央にはオベリスク・Fontana dei Quattro Fiumiがあります。シルビアが言ってた古代エジプトの記念碑でローマに12本か13本あるってやつの1本ですね。後ろに見えるのはサンタンニェーゼ・イン・アゴーネ(Sant'Agnese in Agone)という教会です。
オベリスクの下は南国を思わせる立派な噴水。四大河の噴水というようです。
このナヴォーナ広場(Piazza Navona)には、その他にムーア人の噴水やネプチューンの噴水といったいくつかの噴水があります。これはネプチューンの噴水かな??タコに槍を刺そうとしているし。
ナヴォーナ広場(Piazza Navona)を取り囲むようにホテルやレストランが並んでいるのですが、そのなかのショーウィンドウの中にカラフルに絵が描かれた食器セットが展示されていました。この地域の有名な食器でしょうか??とってもおしゃれですね。
ここから歩いて数10mでパンテオン(Pantheon)に到着。観光名所がひしめいていますねぇ。徒歩で色々見て回れます。
このパンテオン(Pantheon)の前にもオベリスクが。本日3本目。この勢いで13本すべて発見できそうです(笑)パンテオン(Pantheon)の壁にはピストルで撃たれたような無数の穴がありますが、これは昔、メタルが高価だった時代に、中のメタルを盗むためにあけられた穴なんだとか。貴重な遺跡なのに残念ですね。
このパンテオン(Pantheon)は2代目で、再建したのは皇帝ハドリアヌスなんだそうです。あの『テルマエ・ロマエ』の・・・。ってあれはフィクションですね(笑
1900年ほど前に建てられたとは思えないような豪華な装飾。ラファエロの墓もここにあります。
天井も立派。自然光が差し込んで、神秘的な明るさを演出しています。こういうのを見ると、この1900年間であまり技術の進歩がないような気がしなくもないですね・・・。ちなみにこのパンテオンは直径、高さともに43.2mだとか。今みたいな科学技術がない時代によくこんな建物を作れましたねぇ。
このパンテオンからさらに南へしばらく進むとカンポ・デイ・フィオーリ広場(Campo de' Fiori)という広場があります。ローマで一番有名な朝市が開かれる場所なんだそうです。・・・が、訪れた時はマーケットの開かれた面影がなんとなく残っている程度でした。まぁすでにお昼をまわっていましたからね。
近くにあった黄色のこの建物はなんでしょう??何の建物かチェックするのを忘れたけど、これも特別そうな建物ですねぇ。
ポーランド人シルビアのローマ案内はまだまだ続きます。
ヨーロッパ鉄道の旅18日目その4に続く。
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2011/03/01 (Tue.) Comment(0) イタリア
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ヨーロッパ鉄道の旅18日目その2:バチカン市国(Vatican City)のサン・ピエトロ大聖堂(St. Peter's Basilica)のドーム(クーポラ)に登る
バチカン市国(Vatican City)のサン・ピエトロ大聖堂(St. Peter's Basilica)内の様子はこちら。
サン・ピエトロ大聖堂(St. Peter's Basilica)を一通り見てまわって、さて、これからどうしましょう??
どうやらサン・ピエトロ大聖堂(St. Peter's Basilica)のドーム(クーポラ)の上にも登れるようです。せっかくなので登ってみましょうかってことに。シルビアは頂上へ登らずに適当にお茶をしながら待っていてくれるんだとか。
では頂上へ向かいましょう。っていうか一度外にでてしまったのでもう一度荷物チェックの為の長蛇の列に並ばないと・・・(汗
並んでいる間に、周りを見渡すと・・・、ポルティコ(玄関廊)には色々なデザインの扉が並んでいます。それぞれ、『聖なる扉(ポルタ・サンタ)』(ポッロミーニ設計)、『秘蹟の扉』(ヴェンルツィオ・クロチェッティ)、『中央の扉』(アントニオ・フィラレーテ、旧聖堂から移設)、『善と悪の扉』(ルチアーノ・ミングッツィ)、『死の扉』(ジャコモ・マンズー)というようです。これは秘蹟の扉(The Filarete Door)でしょうか??
遠くの方では警備の人たちが談笑していました。警備が談笑するなんてイタリアっぽいというか、イギリスではあまりみかけない場面ですね。
目指すはこのドーム(クーポラ)のてっぺんです。
頂上へは階段で550段ほど。€5。エレベーターだと200段くらいスキップできるけど€7。もちろん階段で登ることに。
こちらが踊り場的な場所。建物の天井部分ですね。エレベーターを使った人はここまで一気に来ることができますが、ここから先は階段です。
ドーム(クーポラ)の中。下を歩いている人が蟻んこのように見えます。結構高いところまでやってきました。
見渡す限り装飾されていて豪華そのもの、大昔によくこんなものを作れたもんです。
天井にもぎっしりとデザインが施されていて、文字も書かれています。なんて書かれているんでしょう??
壁にもぎっしり。よく見ると石を張り合わせて描かれています。
ここから先の階段はさらに過酷。めっちゃ狭い・・・。フィレンツェ(Firenze、Florence)のサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(Cattedrale di Santa Maria del Fiore)も疲れたけど、こっちの方がキツイかも。。。。
そしてやっと頂上に到着。360度パノラマ風景が広がっています。天気が悪いのと、今まで何度かヨーロッパの街並みを眺めてきたので、新鮮さと感動は意外に少ないです(汗
こちらがバチカンの広場。上から見たら「なるほど」と納得です。確かに両手で広場を包みこむようなイメージが伝わってきますね。
こちらが南側かな??
こちらが北側。手前の建物はバチカン宮殿(Palazzi Apostolici, Palazzi Vaticani)とバチカン美術館 (Musei Vaticani)、システィーナ礼拝堂(Cappella Sistina)がみえます。
その隣には庭園が広がっています。
これは何かのマークかな??円の上に5人の人が建っているように見えますねぇ。
こちらが西側。マンションが建ち並んでいるように見えます。
遠くに広がるローマ市街地をながめると、でっかなアーチがありますねぇ。何でしょ??こんど行ってみよ。
遠くばかりに目を魅かれて気がつきませんでしたが、ドーム(クーポラ)の屋根も装飾されていますね。
さて、地上に戻りましょうか。先ほどの踊り場的な建物の屋根から、さっきのドーム(クーポラ)の眺め。ここは煙突のような出っ張りがたくさんあって、よくみると面白い作りです。自然光を取り入れる工夫でしょうか??
バチカンの広場でシルビアと合流。一度上から全景を見たあとだと、地上から広場を見た時も感じ方が違いますねぇ。
ここは両手で広場を包みこんだ指先あたりです。まっすぐ先にサン・ピエトロ大聖堂(St. Peter's Basilica)が見えます。
さて、ここから先はローマ(Rome)です。ローマ観光にでも行きましょうか。
ヨーロッパ鉄道の旅18日目その3につづく。
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2011/03/01 (Tue.) Comment(0) バチカン